【日米大学野球】日本８－１米国　日本が連勝で3連覇に王手　先制二塁打＆３ランの榊原七斗に巨人スカウト熱視線

◆第４５回日米大学野球選手権▽第２戦　日本８－１米国（９日・エスコン）

　日本は１２安打８点と打線が奮起し、開幕２連勝。日本初の大会３連覇へ王手をかけた。「２番・中堅」で先発出場した榊原七斗外野手（明大３年）が先制二塁打、３ランを含む４打数３安打４打点と躍動した。第３戦は１１日に新潟で行われ、日本は勝てば３大会連続の優勝が決まる。

　強烈な弾道だった。榊原は打球が右翼席に着弾したのを見届け、速度を緩めてダイヤモンドを一周した。４回、リードが３点に広がり、なおも１死二、三塁。大学米国代表の２番手、１８８センチ左腕・ギブラーの１４４キロ直球を振り抜いた。打球は右翼席に着弾。値千金の３ランだ。ベンチの４年生からはサイレントトリートメントで祝福され、いい表情で笑った。

　「チームのためにいい場面で打てた。素直にうれしい。堀井監督からは『まっすぐをしっかり狙っていけ』と言われ、体も動いて良かったと思います」。サイレントトリートメントの“首謀者”には「繁永さんかと思うんですけど…ベンチ内で自分はそういうキャラなんで。うれしいです」と笑顔があふれた。

　先取点をたたき出したのも、榊原のバットだ。０－０で迎えた３回無死一塁。先発した１９１センチ右腕・レンフロウの１４８キロを振り抜き、右中間を破る適時二塁打を放った。８回にも右翼線二塁打と暴れた。ＭＬＢ予備軍を相手に活躍する榊原に、視察した巨人・水野編成本部長代理スカウト担当は「いいパンチ力。ミート力もある。松下君との１、２番がいいですね」と称賛した。

　報徳学園（兵庫）では最速１４４キロを誇ったプロ注目のサウスポー。明大で野手に専念し、才能が開花した。直前合宿では元巨人監督の高橋由伸氏（５０）＝スポーツ報知評論家＝から「低めの打つべきボールは、しっかり高さを決めて打つといいよ」と助言され、結果につなげた。勝てば優勝が決まる第３戦へ「きょうの試合は忘れて、また新しい気持ちで臨んでいきたい」と榊原。東府中で培った“人間力野球”で、メジャーの卵に対峙する。（加藤　弘士）

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トランプ悔しそう
石破大喜びしてそう