転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1728944791/
1: 征夷大将軍 ★ 2024/10/15(火) 07:26:31.03 ID:tRxJmAjQ9
ナンバー10/15 06:00
https://number.bunshun.jp/articles/-/863362
10月に入って、ドラフト会議までのカウントダウンが始まった。プロ志望届、10日の締め切りを受けて、高校生159選手、大学生162選手の提出が完了した。
ここに来て、急に複数の人たちから同じ疑問を問われるようになってきた。
先日は、学生野球の神宮球場で、当事者のスカウトの方から、「あるんですかねぇ」と訊かれたから驚いた。
「そっちのほうがよく知ってるんじゃないですか」と笑って返したが、ほんとに見えていないようだった。
「清原選手って、指名されるんですか?」ないしは「清原選手、どこに指名されるんですか?」。
ふた通りの問いがある。ひとつはドラフト指名の可能性、本人のプロ野球選手としての素質を問う場合。かたや、清原選手の具体的な進路に対する興味。どちらも、よくわかる。それぞれのケースに分けて、「現状」をお話ししてみたい。
■野球選手の素質は…疑うべくもない「天才」
清原選手の野球選手としての素質についていえば、私は、疑うべくもないある意味の「天才」だと考えている。
中学、高校でゴリゴリの「勝負野球」に励んできた選手でも、なかなかなれない「慶應の4番」を、その6年間、全く別の競技(中学=バレーボール、高校=アメリカンフットボール)に取り組んできた清原選手がつとめているという「事実」は、まず何よりの「状況証拠」だろう。
そして、その身体能力と野球技術だ。運動量豊富で高い瞬発力を必要とする2種の球技で育まれた、均整抜群の四肢とボディバランス抜群の身のこなし。
ちょい長めのサイズでゴロ処理に独特の感覚を要するファーストミットのハンドリングにもぎこちなさは感じないし、捕球から送球にかけての全身の連動とフットワークもよどみなく、スナップスローも達者にこなす。とても「野球年齢3歳半」の新米(失礼! )には見えない。
「そこなんですよ!」
以前、あるスカウトの方が、「そこ」を指して困惑していた。
「硬式野球経験わずか3年半で、内野手としてあれだけ動けて、しかも、東京六大学のリーグ戦でホームランまで打ったりするわけですよ。そんな選手、今までいなかった。だから、こちらとしても当ててみる物差しがない。どう評価していいかわからない……っていうのはありますね」
困惑はさらに深まる。
「大学生ですから、こちらとしても、ある程度は即戦力性も欲しい。最近は、大学生でも一軍戦力になるまで2、3年かかるのも多いですけど、清原君の場合、そのへんの順応性が未知数。前例がないですから」
では、素質が認められたとして、どこの球団が指名に及ぶのか?
「指名して入団したら、使わないわけにいかないじゃないですか。そこが、いちばん悩ましいわけですよ」
■「誰が清原さんに挨拶に行くんだ」
今さら言うまでもなく、大選手・清原和博氏の息子さんである。
「正直、そこがいちばん難しいんです。そりゃあ、1位や2位でいくんなら、誰が交渉に行っても、胸張って会いに行けるでしょうけど、実力的にそれはない。じゃあ、下位で指名したとして、誰が清原さんに挨拶に行くんだ、お前が行け、いやお前が行け……みたいな」
なんだか、人間くさい話で、人情としてはすごくわかるような気がする話である。
「プロ野球っていう世界は、<格>が大事なんです。格とか顔とか、たとえばマウンドとバッターボックスで向き合った時に、目が合って、もうそれだけで『負けた……』っていう。そういう関係って、現役上がったあともずっとそうなんですよね。残念ながら今、スカウトとか編成をやっている人で、格で清原さんと五分に渡り合える人、いないんじゃないですか」
わかる話だ。いかにもありそうな話ではあるが、しかし、そうしたことで、これだけの才能の未来が閉ざされてしまって、ほんとにそれでいいのか。
今、プロ野球のスカウティングの現場には、プロ野球選手出身者ではない、これまでの因習にとらわれない感覚の持ち主も、ずいぶん増えてきたように思う。
そんな話、筋としておかしいだろうと、立ち上がる者はいないのか。これまでの球歴がどうであろうと、「球児の親父には変わりないだろう」とプロ球団の代表として、臆せず「評価」を伝えに行ける者がいなくて、どうする。
この夏から秋のリーグ戦にかけて、慶應義塾大・清原正吾選手は3本の本塁打を放った。
※以下出典先にて
https://number.bunshun.jp/articles/-/863362
10月に入って、ドラフト会議までのカウントダウンが始まった。プロ志望届、10日の締め切りを受けて、高校生159選手、大学生162選手の提出が完了した。
ここに来て、急に複数の人たちから同じ疑問を問われるようになってきた。
先日は、学生野球の神宮球場で、当事者のスカウトの方から、「あるんですかねぇ」と訊かれたから驚いた。
「そっちのほうがよく知ってるんじゃないですか」と笑って返したが、ほんとに見えていないようだった。
「清原選手って、指名されるんですか?」ないしは「清原選手、どこに指名されるんですか?」。
ふた通りの問いがある。ひとつはドラフト指名の可能性、本人のプロ野球選手としての素質を問う場合。かたや、清原選手の具体的な進路に対する興味。どちらも、よくわかる。それぞれのケースに分けて、「現状」をお話ししてみたい。
■野球選手の素質は…疑うべくもない「天才」
清原選手の野球選手としての素質についていえば、私は、疑うべくもないある意味の「天才」だと考えている。
中学、高校でゴリゴリの「勝負野球」に励んできた選手でも、なかなかなれない「慶應の4番」を、その6年間、全く別の競技(中学=バレーボール、高校=アメリカンフットボール)に取り組んできた清原選手がつとめているという「事実」は、まず何よりの「状況証拠」だろう。
そして、その身体能力と野球技術だ。運動量豊富で高い瞬発力を必要とする2種の球技で育まれた、均整抜群の四肢とボディバランス抜群の身のこなし。
ちょい長めのサイズでゴロ処理に独特の感覚を要するファーストミットのハンドリングにもぎこちなさは感じないし、捕球から送球にかけての全身の連動とフットワークもよどみなく、スナップスローも達者にこなす。とても「野球年齢3歳半」の新米(失礼! )には見えない。
「そこなんですよ!」
以前、あるスカウトの方が、「そこ」を指して困惑していた。
「硬式野球経験わずか3年半で、内野手としてあれだけ動けて、しかも、東京六大学のリーグ戦でホームランまで打ったりするわけですよ。そんな選手、今までいなかった。だから、こちらとしても当ててみる物差しがない。どう評価していいかわからない……っていうのはありますね」
困惑はさらに深まる。
「大学生ですから、こちらとしても、ある程度は即戦力性も欲しい。最近は、大学生でも一軍戦力になるまで2、3年かかるのも多いですけど、清原君の場合、そのへんの順応性が未知数。前例がないですから」
では、素質が認められたとして、どこの球団が指名に及ぶのか?
「指名して入団したら、使わないわけにいかないじゃないですか。そこが、いちばん悩ましいわけですよ」
■「誰が清原さんに挨拶に行くんだ」
今さら言うまでもなく、大選手・清原和博氏の息子さんである。
「正直、そこがいちばん難しいんです。そりゃあ、1位や2位でいくんなら、誰が交渉に行っても、胸張って会いに行けるでしょうけど、実力的にそれはない。じゃあ、下位で指名したとして、誰が清原さんに挨拶に行くんだ、お前が行け、いやお前が行け……みたいな」
なんだか、人間くさい話で、人情としてはすごくわかるような気がする話である。
「プロ野球っていう世界は、<格>が大事なんです。格とか顔とか、たとえばマウンドとバッターボックスで向き合った時に、目が合って、もうそれだけで『負けた……』っていう。そういう関係って、現役上がったあともずっとそうなんですよね。残念ながら今、スカウトとか編成をやっている人で、格で清原さんと五分に渡り合える人、いないんじゃないですか」
わかる話だ。いかにもありそうな話ではあるが、しかし、そうしたことで、これだけの才能の未来が閉ざされてしまって、ほんとにそれでいいのか。
今、プロ野球のスカウティングの現場には、プロ野球選手出身者ではない、これまでの因習にとらわれない感覚の持ち主も、ずいぶん増えてきたように思う。
そんな話、筋としておかしいだろうと、立ち上がる者はいないのか。これまでの球歴がどうであろうと、「球児の親父には変わりないだろう」とプロ球団の代表として、臆せず「評価」を伝えに行ける者がいなくて、どうする。
この夏から秋のリーグ戦にかけて、慶應義塾大・清原正吾選手は3本の本塁打を放った。
※以下出典先にて
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