転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1732351092/
1: Ailuropoda melanoleuca ★ 2024/11/23(土) 17:38:12.65 ID:Y2lE1Psn9
11月19日――。前日より5度ほど低い急な冷え込みの中、成田国際空港では旅客機がせわしなく飛び交う。午後3時、国際線の到着ゲート内は、緊迫した空気に包まれていた。
搭乗口から到着ロビーまでの通路に、テレビや新聞社のカメラマンがひしめき、ある便の到着を待っていた。
JAL746便。午前9時台にマニラを発ち、午後3時前に成田に着く予定のこの便は、一人「重要犯」の男を乗せていたのだ。
各社が固唾を飲む中、現れたのは…
男の名は小山智広(50)。フィリピンを拠点とし、一連の広域強盗「ルフィ事件」との関連も浮かび上がる凶悪詐欺グループ「JPドラゴン」のナンバー3である。小山は1月、詐欺事件に関わったとしてフィリピンの捜査機関に逮捕されており、警視庁が身柄の引き渡しを求めていた。
「ルフィグループの主犯格の一人で、強盗致傷罪などで起訴された今村磨人被告が、日本国内の留置施設で弁護士を通じてビデオ通話をしていた相手が小山容疑者だとみられています。小山が特詐欺事件について口止めをした可能性もある」(社会部記者)
この日、その身柄は強制送還によりフィリピンから日本へ。小山を乗せた飛行機が日本の領空に入った際、同行していた警視庁の捜査員が機内で小山を逮捕した。
そして、746便は定刻で成田空港に到着。
「そろそろ来ます」
現場を取り仕切る警視庁職員が集まったマスコミ連中に声をかけ、場に緊張が走る。
ついに日本の地を踏む凶悪組織の幹部。その風貌をとらえようと、各社が固唾をのんでシャッターボタンに指をかけたその時、歩く歩道の向こうから黒スーツの男らがやってきた。
JPドラゴン……!
これが日本中を震撼させた凶悪犯の姿なのか……と思いきや、その姿はスラッとしていて、何だか邪気がない。
「ひ、宏斗だ……」
報道陣のだれからともなく、こう声があがる。そう、動く歩道から颯爽と現れたのは、野球の国際大会「プレミア12」1次リーグを終え、台湾から帰国した中日ドラゴンズの投手・髙橋宏斗(22)だったのだ。よく見ると傍らには井端弘和監督(49)の姿もあった。
「え~俺、捕まってないんだけどな~~」
思わぬ“刺客”の登場に、困惑する報道陣。とはいえ、これはこれで国際的に活躍する大物スター選手。本来の撮影目的ではないが、本能的にレンズを向け、シャッターを押し続けるカメラマンたち。
一方、脇を謎の報道陣に固められた髙橋選手は、いつものマイペースを発揮する。
「え~俺、捕まってないんだけどな~~」
ホニャホニャとした笑顔でそのまま歩道を流れていったのだった――。
どうやら、小山の様子を捉えるためにマスコミが空港に集結しており、自分が小山と間違われシャッターを押されたのを理解していたようだ。
前出の記者が続ける。
「結局、小山は髙橋選手の5分ほど後に、パーカーのフードをすっぽりかぶってやってきた。顔はほとんど見えず。撮れ高もあまり無いなか、この日は宏斗のまぶしい笑顔を胸に帰宅しました……」
とんだドラゴン違いだったのである。
https://bunshun.jp/articles/-/75071
搭乗口から到着ロビーまでの通路に、テレビや新聞社のカメラマンがひしめき、ある便の到着を待っていた。
JAL746便。午前9時台にマニラを発ち、午後3時前に成田に着く予定のこの便は、一人「重要犯」の男を乗せていたのだ。
各社が固唾を飲む中、現れたのは…
男の名は小山智広(50)。フィリピンを拠点とし、一連の広域強盗「ルフィ事件」との関連も浮かび上がる凶悪詐欺グループ「JPドラゴン」のナンバー3である。小山は1月、詐欺事件に関わったとしてフィリピンの捜査機関に逮捕されており、警視庁が身柄の引き渡しを求めていた。
「ルフィグループの主犯格の一人で、強盗致傷罪などで起訴された今村磨人被告が、日本国内の留置施設で弁護士を通じてビデオ通話をしていた相手が小山容疑者だとみられています。小山が特詐欺事件について口止めをした可能性もある」(社会部記者)
この日、その身柄は強制送還によりフィリピンから日本へ。小山を乗せた飛行機が日本の領空に入った際、同行していた警視庁の捜査員が機内で小山を逮捕した。
そして、746便は定刻で成田空港に到着。
「そろそろ来ます」
現場を取り仕切る警視庁職員が集まったマスコミ連中に声をかけ、場に緊張が走る。
ついに日本の地を踏む凶悪組織の幹部。その風貌をとらえようと、各社が固唾をのんでシャッターボタンに指をかけたその時、歩く歩道の向こうから黒スーツの男らがやってきた。
JPドラゴン……!
これが日本中を震撼させた凶悪犯の姿なのか……と思いきや、その姿はスラッとしていて、何だか邪気がない。
「ひ、宏斗だ……」
報道陣のだれからともなく、こう声があがる。そう、動く歩道から颯爽と現れたのは、野球の国際大会「プレミア12」1次リーグを終え、台湾から帰国した中日ドラゴンズの投手・髙橋宏斗(22)だったのだ。よく見ると傍らには井端弘和監督(49)の姿もあった。
「え~俺、捕まってないんだけどな~~」
思わぬ“刺客”の登場に、困惑する報道陣。とはいえ、これはこれで国際的に活躍する大物スター選手。本来の撮影目的ではないが、本能的にレンズを向け、シャッターを押し続けるカメラマンたち。
一方、脇を謎の報道陣に固められた髙橋選手は、いつものマイペースを発揮する。
「え~俺、捕まってないんだけどな~~」
ホニャホニャとした笑顔でそのまま歩道を流れていったのだった――。
どうやら、小山の様子を捉えるためにマスコミが空港に集結しており、自分が小山と間違われシャッターを押されたのを理解していたようだ。
前出の記者が続ける。
「結局、小山は髙橋選手の5分ほど後に、パーカーのフードをすっぽりかぶってやってきた。顔はほとんど見えず。撮れ高もあまり無いなか、この日は宏斗のまぶしい笑顔を胸に帰宅しました……」
とんだドラゴン違いだったのである。
https://bunshun.jp/articles/-/75071
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